ブロックチェーンとゲーム
最終更新
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ゲーム市場は巨大、ブロックチェーンゲームは計り知れない可能性がある。
市場調査企業のNewzooが発表した「2020年全世界のゲーム市場レポート」の中で、2020年における全世界のゲーム市場収益規模は1,749億ドル(日本円で約19兆8,000億円)に達し、世界のプレイヤー人口は27億人、2023年には収益が2,179億ドル(約24兆7,000億円)、プレイヤー人口30億5,000万人にまで膨らむと予測しています。
活発なゲーム市場はユーザーのこれからのゲームに対する無限の創造力をかきたて、ブロックチェーン技術がゲーム分野に根付くための条件は整っています。ブロックチェーンゲームは分散化コンセプトをもとに、トークンエコノミーを応用し、プレイヤー同士、プレイヤーとシステム、プレイヤーと開発企業の関係を再定義します。プレイヤーと開発企業の利害は一致し、プレイヤーはゲーム世界の参加者であると同時にクリエイターでもあります。「ユーザーの参加意識の高さ」は、今年大ヒットした「メタバース」が描く仮想デジタル世界のコンセプトとも一致します。
未来のメタバースは、ゲーム、ソーシャル、様々なエンターテインメントを1つにした超体験をユーザーに提供しています。この仮想世界を維持するためには、安定的で独立した経済システムが不可欠でしょう。ブロックチェーンによって誕生したデジタル通貨はメタバースに完璧に応用でき、その発行と流通は、メタバースの経済発展の基本条件となります。さらに、ブロックチェーン技術は、仮想空間を越えた連携を実現し、アプリ間の新しい生産関係のニーズを満たせるようになるでしょう。
ブロックチェーンゲームとメタバースの組み合わせは、まさにゲーム業界のエコシステムを再構築し、ゲーム市場の急速な発展を促進していくはずです。
ブロックチェーン技術の分散性と情報の透明性は、ゲームへの応用において以下のメリットがあります。
開発者とプレイヤーの共生
ゲームではブロックチェーン技術を使って、分散型コミュニティの運営を実現できます。開発者は、ゲームの基本ルールと重要資産の産出方法をプロジェクトのスマートコントラクトに書き込みます。コアモデルが構築されると、ゲームの管理方式を中央管理から分散化し、プレイヤーに権力を与え、共にゲームの世界を作り上げていきます。
開発者とプレイヤーは、もはや対立関係ではなく、同じコミュニティの中で共存し、自身の利益はコミュニティの利益とも強く結びつきます。また、プレイヤーは開発者と協力してゲームの健全性を維持し、共にコミュニティを構築してゲームに強い生命力を与えます。
ゲーム資産の自由な流通
ブロックチェーン技術を応用して、スマートコントラクト方式でゲーム通貨を発行しますが、発行主体や発行量、そのプロセスは誰の目にもオープンです。プレイヤーのゲーム資産は1つのゲームに限定されることなく、複数のゲーム間で簡単にグローバルに流通させることができます。
ゲームルールの高い透明性
ブロックチェーンゲームでは、ゲームのコアルールをスマートコントラクトで管理できるため、オープンで透明性があります。プレイヤーは既存のゲームに隠されたルールをいつでも閲覧することができ、開発者がルールを守っているかどうか確認できます。開発者による不正を排除し、運営側・プレイヤー間の信頼関係を橋渡しします。
ゲーム資産の安全を保証
ブロックチェーンゲーマーのコア資産である通貨やアイテムなどをブロックチェーン上に保存することができます。ゲームが終了したり、データベースの侵害などの不測の事態に見舞われたりしても、ゲーム資産が失われることはありません。プレイヤーは自分の秘密鍵を守りさえすれば、資産が他人に勝手に譲渡されたり、失われたりすることはありません。